3Mix法と3Mix-mp法の違い

3Mix法とは?

3Mix法というのは、3種類の抗菌剤を使ってむし歯を無菌化するという歯治療の方法です。

これまでは、健康組織まで含めて削り取るしかなかった深いむし歯や、神経の近くに達してしまったむし歯も、削る量を減らすことができます。3種類の抗菌剤を使うことで、従来の方法だと歯の神経をとらなければならないような大きい虫歯でも歯の神経を残せる事が出来ることもあります。

また、従来の消毒薬を使った歯の根の治療では難しかった難治性の根の病巣も3Mixを使う事で改善する事もあります。

(保険治療でできるというテレビ番組の内容は間違いです。混合診療は現在の法律では認められていません。)

3Mix法のメリット

3Mix法でむし歯を治療することにより、以下のようなメリットがあります。
・歯を削る量が、これまでの治療より少なくて済みます。
・神経を残せる可能性が高くなります。
・治療を、短期間で終わらせることができます。
・難治性の根の病巣でも抜かずに歯を残す事ができます。

3Mix法の注意点

3Mix法は、痛みのあるむし歯を治療することもできますが、当院では、痛みの程度やむし歯の進行度合い、患者さんのお口全体の状況などから総合的に判断して、3Mix法を行なうか判断しています。(どんな虫歯も歯の神経をとらないという訳ではありません。)

従来のむし歯治療を行なった方が良い結果を得られると判断した場合は、3Mix法をおすすめしない場合もありますので、ご了承ください。(魔法の薬ではありません。)

3Mix法のおかげで、むし歯治療に関する患者さんの精神的、肉体的な負担は確かに減りました。しかし、万能の治療法、夢のような治療法は残念ながら存在しません。大切なのは、3Mix法を使わずに済む、初期のうちにむし歯を治療をすること、そして、むし歯にならないように、きちんとケアすることです。

テレビによく出る3Mix-mp法の落とし穴について

ある歯科医師はテレビを通じて、であたかも夢のような治療があるように言っていますが、夢と現実は違います。3Mix-mp法には大きな落とし穴があるのです。結局は患者の為にならないから、3Mix-mp法は多くの歯科医師は支持をしないのです。

保険で認められていない薬を使い、自費扱いにしない混合診療は違法行為ではないのでしょうか?テレビで出して大丈夫なのかと心配になります。彼は、ゴム手袋もしていませんでしたね。大丈夫なのでしょうか?彼の事はさておき、落とし穴の話ですが、

そのやり方、つまり3Mix-mp法を多くの歯科医師は、「応急処置」に過ぎないと考えています。なぜなら、歯の中に、空洞を作ったままだからです。無菌化できたら、その空洞を人工物で埋めなければなりませんが、3Mix-mp法はそれをしません。歯の空洞にペースト状の薬を置いたままで塞いでしまい、それで治癒と言ってしまうのです。

『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、3Mix-mp法を日本歯科保存学会は、その公式見解において、「保存領域の治療に常用する薬剤としては、現状では容認しがたい」としており、「その使用に際しては、慎重な対応が必要である」と結語している。

3Mix-mp法は、歯に空洞があるままで治療を終えるのですが、歯に空洞があるままだとどうなってしまうのでしょうか?

・強度が無い為に、硬いものを噛んだ時に歯が割れやすい、詰め物が割れやすい。
(そうなった時には急激な速さで虫歯が進む。)

・2次カリエスになりやすい。(2次カリエスとは、治療した歯が再度虫歯になる事です。)
(だから3Mix-mp法は、すぐに虫歯を治すが、またすぐに虫歯にするといわれるのです。)

誤解しないで頂きたいのは、3Mixという薬自体は非常に良い薬です。要は正しい使い方をすれば良いのです。

茨城県水戸市周辺の方へ伝えたい3Mix法の素晴らしさ

当院の3Mix法について説明いたします。

特徴として、3Mix-mp法の大きな欠点である「歯の中が空洞」という事がありません。

3Mixの薬剤としての効力はそのままに、歯の中で固まるセメントを使う事で、3Mix法-mp法の欠点を払拭し、薬剤の効果を発揮します。この3Mix法は、大友院長により、10年以上の実績があります。、アートインプラントセンターおおとも歯科の大友院長が行う独自の3Mix法を当院では大友法と呼んでいます。

3Mixは新潟大学大学院医歯学総合研究う蝕学分野の研究です。

虫歯の歯を保存するには、従来の方法では、歯の虫歯菌に感染した部分を徹底的に削除する事が基本原則として行われてきました。しかし、特に若い人の歯で、それをやるとすぐに歯の神経が露出してしまいます。若い人の歯は、歯の神経がまだ大きいからです。歯の神経が露出すると多くの場合、歯の神経を取らなくてはなりません。しかし、若い人の歯は、まだ歯根の先端が成長しきれていない場合もあります。その段階で歯の神経を取ると、歯根の成長をとめてしまうのです。その結果、その歯は長期間持たせる事が難しくなってしまいます。

このような理由から、新潟大学大学院医歯学総合研究う蝕学分野の先生方は、細菌感染のある歯や歯の神経についても極力その保存を計り、いかに長期にわたって歯を生活状態で維持するかの研究をして来ました。

とても素晴らしい研究です。そして、その成果を出したのです。

新潟大学大学院医歯学総合研究う蝕学分野の先生方は、厳密な嫌気箱を使用し、つまり、完全に空気を遮断した状態を作り出し、虫歯の歯の細菌を調べたところ、これまで世界で報告のされていた虫歯菌は、その中のごく一部であり、大部分はこれまで知られていなかった偏性嫌気性菌である事を突き止めました。

これは、すごい事なのです。

今までの虫歯菌の実験は、空気のある所で行われていました。今までの研究者はそこに疑問を感じていなかった訳ですが、新潟大学大学院医歯学総合研究う蝕学分野の先生方は、そこにこだわった訳です。

従来のの培養技術では、こういった偏性嫌気性菌は、死んでしまい検出する事が出来なかったので、発見されなかったのです。偏性嫌気性菌は、名前の通り空気を嫌う菌です。空気に触れると死んでしまうのです。

虫歯の原因菌の大部分を占めるのは、偏性嫌気性菌という事が分かりましたので、どうやって偏性嫌気性菌をやっつけるかを考えた訳です。

そこで、偏性嫌気性菌に効果のある薬であるmetronidazoleをαTCPというセメントに練りこんで抜歯した虫歯の歯を覆ったところ、24時間で虫歯菌のほとんどが死滅したのです。

この結果から、これは虫歯の消毒剤として利用できると考え、ボランティア学童の急性う蝕歯(口の中の虫歯)を用い、虫歯を完全に取り去らずに、虫歯を残したままmetronidazoleとαTCPを練りこんだものを詰め、プラスチックの人工歯で覆っておいたところ、1日目で虫歯菌が検出されなくなり、無菌の状態が2年間以上に渡って続く事を確認しました。

歯の中の虫歯菌にはmetronidazoleという薬だけで十分なのですが、さらに、歯の神経の中に入ってしまった細菌や歯の根の中の細菌も死滅させられるようにcefaclorとciprofloxccinを加えて3種混合薬剤(3Mix)として研究を進め効果を出しています。

アートインプラントセンターおおとも歯科の院長大友孝信は、水戸市見川に歯科医院を開業する前から、3Mix法を実践し、効果を上げていました。もちろんアートインプラントセンターおおとも歯科では、3Mixを使った治療を受ける事が出来ます。

しかし、誤解して頂きたくないのは、3Mixなら全く歯を削らないとか、3Mixなら痛くないとか思っている方がいますが、そのような事実はありません。アートインプラントセンターおおとも歯科の治療が痛くないのは麻酔をするからであり、3Mixを使えば歯の神経を取らないで治療できたり、歯を削る量を減らす事はできますが、歯を全く削らないという訳ではありません。

(私見)